大阪憲法しんぶん速報版 No.237

「憲法学習講座」の成功を力に 憲法が生きる日本と大阪づくりをすすめよう

 ―学習会を開き、宣伝・署名で対話を広げよう―

9月17日、秋の憲法学習講座には167名が参加しました。冒頭、梅田章二幹事長が「橋下『維新の会』は憲法で保障された権利を根こそぎ奪おうとしている。今度の総選挙のたたかいの根本には憲法がある。市民、国民が主人公の新しい政治を求め、今日の学習から第一歩をふみだそう」とよびかけました。

講座1では、木下智史さん(関西大学教授)が「日本国憲法をめぐる状況と私たちの課題」と題して講演し、戦後史のなかでの改憲のながれにふれながら、今日の改憲の特徴は、国民をしばる憲法として、軍事優先、排外主義、人権制限にあると指摘。「改憲の中身や憲法審査会での議論を私たちがまず知って、それをおおいに知らせていこう」と語られました。

講座2では中村正男さん(日本共産党大阪府委員会政策委員会責任者)が「橋下『維新の会』の本質とねらい」と題して講演。橋下「維新の会」の国会進出のねらい、大阪における暴走とこれと対決してきた府民市民のたたかいにくわしくふれ、「『維新の会』」の攻撃を甘くみない。同時に恐れない」「大阪を反独裁の拠点にしよう」と強調されました。(各講座の要旨は裏面に掲載)。

最後に宮武正次(大阪労連副議長)が「行動のよびかけ」を行い、拍手で確認しました。学習会に先立って第36回団体・地域代表者会議がおこなわれ、たたかいの課題や当面のとりくみについて確認しました。

<行動のよびかけ>

1、明文改憲と解釈改憲のいかなる策動も許さないとりくみをすすめましょう。

2、あらゆる分野で、憲法と相いれない現実を変えるたたかいを発展させましょう。そして、憲法を平和とくらしに生かすとりくみを広げましょう。

3、総選挙を、改憲勢力に審判を下し、憲法が花開く日本をつくるチャンスにしましょう。橋下「維新の会」による憲法と民主主義の蹂躙、府・市民のくらしと地域破壊にストップをかけましょう。

4、以上の課題を達成するために、次のとりくみをすすめましょう。
(a) 要求運動とも結び、「三人よれば学習会」「行動前の10分学習」など気軽に憲法を語る場を無数に開きましょう(集約数はこれまでの累計)。
(b) 「9の日」行動をはじめ、すべての府民を対象とした宣伝を旺盛にすすめましょう。ハンドマイクや宣伝カーも大いに活用しましょう。
(c) 憲法改悪阻止府民過半数署名の目標数と期日を改めて明確にし、その達成にむけた全府民への署名と対話をすすめましょう(集約数はこれまでの累計)。
(d) 本日の憲法学習講座の内容を伝えるとともに、「行動のよびかけ」を具体化するための会議を団体・地域で急いで開きましょう。

◇◆◇参加者の感想(アンケートより)◇◆◇

木下智史さんの講座

・戦後三度の憲法改悪の流れと背景、改憲勢力の矛盾で問題をめぐる動きが大づかみできた(男性50代)

・首相公選制がある意味もろい制度という指摘は勉強になった。参議院の半数が定期的に(3年)改選されることで国会議員に緊張感を与えていること、国民に選挙の機会を保障し、国民の権利の観点からも二院制が重要との指摘も勉強になった(男性50代)

・改憲への緊張がうすれてきていたので、また、改めて頑張らないと、と思いました。自民党の改憲草案をみて、すえ恐ろしくなった(女性50代)

・「国民のなかに緊張感がない」という言葉は勉強不足の私にもあてはまる。こういう話を継続的に学習していきたい(女性60代)

中村正男さんの講座

・神戸からきました。誰が聞いてもアホな橋下を甘くみないで、恐がらないで頑張ろう(女性50代)

・展望がみえてくる話。大阪から頑張ろうと決意できた(女性70代)

・一歩も引かず粘り強くたたかう。そして総選挙に臨む。結果にもとづいてまた闘いを構築する。それをあきらめずに繰り返すことしかない(男性50代)

・国会議員は半分に減らすが、政党助成金は3割しか減らさないということは、一人あたり倍近くなるという点はなるほどと思った(男性50代)

・それぞれのところで、それぞれの言い方で頑張ってくださいといわれたのがよかった(女性60代)

日本国憲法をめぐる状況と私たちの課題  木下智史さん(関西大学教授)

戦後改憲の山は、1950年代前半、GHQ撤収後、日本国憲法から大日本帝国憲法を変えようとする動き、90年代前半には「国際貢献」をキーワードにした自衛隊の派遣に伴う改憲の動きのなかにあった。最近の憲法をかえようとする仕掛けの特徴は、9条だけでなく前文も人権も、憲法の精神そのものが嫌いというところにある。国民をしばる憲法、軍事優先、排外主義、人権制限といった特徴をもっている。

・憲法審査会の活動開始(2011年10月~)

憲法審査会は、憲法調査会と異なり、憲法改正原案及び日本国憲法に係る改正の発議又は国民投票に関する法律案を提出することができる(第102条の7)。衆議院では現在まで9回開催され、各章ごとの検討を通じて、現行憲法の点検か改正の準備か。参議院では、4回+7回 参考人からの意見聴取。

・自由民主党の憲法改正草案(2012年4月27日)

天皇の元首化、国民の国旗および国歌を尊重義務。内閣総理大臣を最高指揮権者とする国防軍の保持。国民の権利義務では、公益および公の秩序を害することを目的とした活動を行い、それを目的として結社をすることは認められない。憲法改正について、衆院または参院の議員の発議により、両議院のそれぞれの総議員の過半数の賛成で国会が議決、国民に提案してその承認を得なければならない。

・大阪維新の会(2012年2月)→ 日本維新の会(2012年9月)

「維新八策」において、統治機構の作り直し。地方分権国家、首相公選制、参議院廃止、道州制。外交・防衛は、日米同盟を基軸とし、自由と民主主義を守る国々との連携を強化。憲法改正について、憲法改正発議要件(96条)を3分の2から2分の1に、首相公選制、首相公選制と親和性のある議院制=参院の廃止も視野に入れた抜本的改革。憲法9条を変えるか否かの国民投票。

・こうした改憲案の内容が知らされず、イメージのみが先行している。

「決定することが大切」というが「何を」が隠されている。「憲法は変えるのが当たり前」という雰囲気を打破し、改憲論の中身を知って、知らせよう。

橋下「維新の会」の本質とねらい 中村正男さん(日本共産党大阪府委員会政策委員会責任者)

1.橋下「維新の会」が国会進出でねらうものは、
①大阪の恐怖政治を国政に、日本の政治のアメリカ言いなり、財界中心政策を極限に。
②安倍元首相との「連携」からの9条、慰安婦、靖国、集団的自衛権などの一連の発言。
③「維新八策」を踏み絵にして国会で「過半数」をとる。

2.大阪における橋下「維新の会」の暴走について、その危険性と矛盾をリアルにみなければならない。

知事として3年9ヶ月やってきたこと。 「財政再建」を強調するが、実態は人件費削減、府の土地売却、国の交付金等の増。

ダブル選挙後の10ヶ月は、「府市統合本部」を独裁戦略総司令部に。

「大阪市政改革プラン」で394億円の市民サービスをカットし、市民のくらしを総攻撃。

パブリックコメントでは94%が反対している。思想、教育に統制と管理をもちこもうとしている。教育破壊の「教育基本条例」について、反対の声が政治的立場をこえて全国的にひろがっている。公務員攻撃と恐怖政治、「思想調査」問題や「市職員の政治活動制限条例」についても、全国的に批判がひろがっている。「大阪都」構想、大阪市解体についても推進の危険と矛盾が明らかになっている。

3.原発、消費税、「反独裁」など、一点での共同で政治を動かす。民自公政治のゆきづまりのなかで、その真の出口と明日への展望を語りきることが大切。

橋下「維新の会」の暴走。逆流と体をはって正面からたたかおう。橋下は権力を手にする度に新しい暴走をはじめている。しかしやりたい放題はできない。壁がある。その壁は、府民、市民の要求であり、憲法の壁だ。橋下「維新の会」の攻撃を甘くみない、同時に恐れない。大阪を「独裁」ではなく「反独裁」の拠点にしよう。橋下「維新の会」を打ち破ることは、大阪の民主勢力に課せられた歴史的使命といえるもの。新しい日本と大阪をともにつくりましょう。

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