声明「府議会定数の削減案」の強行採決に対し強く抗議する

  「大阪維新の会」は、大阪府議会の議員定数削減案を、野党会派が欠席の中、委員会審議もおこなわず6月4日未明に採決を強行した。

 同条例案は、議員定数を「109」から「88」へ21議席、一挙に2割を削減するものである。これは議会の府政監視機能を弱め、府民の多様な意見や要求を議会へ伝えることをいっそう困難にするものである。

 とりわけ、この定数削減により、全62選挙区のうち約8割にあたる48選挙区が「定数1」の小選挙区とされてしまった。「2位以下は全員落選」という小選挙区においては、2位以下に投じられた票がすべて「死票」となり、その民意は議会に反映されない。

 2011年4月の府議会選挙の結果を定数削減後の定数に当てはめると、第1党である「大阪維新の会」だけが議席占有率を伸ばし、他の全会派は議席占有率を減らすことになる。具体的には、「大阪維新の会」が前回と同じ40.78%の得票を得た場合、61.36%もの多数の議席を得ることとなる。これは、実際の支持率とは大きく乖離した虚構の多数議席を第1党に与えるものであり、およそ民意が反映されない議会が形成されることになる。

 そもそも、2011年4月の選挙結果においても、「大阪維新の会」は過半数の議席を獲得したものの、得票率は40%強にすぎなかったのである。決して、府民の過半数が「大阪維新の会」を支持したわけではない。そのことを十分知りながら、「大阪維新の会」だけがさらに議席占有率を伸ばすことのできる選挙制度を導入することは、あまりにも露骨な党利党略といわざるをえない。

 「大阪維新の会」は、議員の数が多すぎると繰り返し主張している。しかし、多岐にわたる大阪府の行政分野について、少数の議員がすべて調査・監視をすることは不可能である。議員を減らすことは、橋下知事など行政による権力濫用への監視を弱めて、知事による独裁政治を容易にするものであり断じて許すことができない。

 私たち大阪憲法会議は、今回の定数削減には憲法と民主主義を歪める重大な危険があることを指摘するとともに、広範な団体や府民のみなさんと共同し、府議会に民意が反映する選挙制度の実現のために奮闘する決意である。

2011年6月6日

憲法改悪阻止大阪府各界連絡会議(大阪憲法会議)

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