「そうか、綱引きなんや」 700人に確信 渡辺治講演

 「さすが渡辺治さん」「2時間がアッという間」「もっと聞きたい」と、アンケートには「確信をもった」の声がびっしり。憲法会議・共同センター「新春のつどい」は700人が北区民ホールをうめました。

自衛隊に一人も殺させなかった
私たちが手を放さない限り9条は生きている

大阪憲法会議・共同センターは、1月28日、第8回地域団体代表者会議を兼ねた「06新春のつどい」を、大阪市北区民ホールで開催 しました。オープニング・コーラスは、大阪のうたごえ祭典女性合同のみなさんが、美空ひばりさんが平和への希求を歌った「一本の鉛筆」と、手をとり立ち上 がることを呼びかけた「すべての山にのぼれ」(サウンド・オブ・ミュージック)の2曲を合唱。

その後、渡辺治さん(一橋大学教授)が2時間の講演をおこないました。

「9条はすばらしい、でも現実にあわずにズタズタ」という新しい改憲論

渡辺さんは、改憲案と国民投票法案という改憲への両輪が動き出した、現在の情勢につづけて、「9条はボロボロにはなっていない」と、憲法9条がつくった戦後の日本、そして9条を守ってきた闘いを語られました。

改憲の2つの狙いとして、軍事大国化とそれにつづく構造改革推進を指摘。自民党「新憲法草案」の狙いへと、緻密で系統的にわかりやすく話をすすめられ、「事前に話上手と聞いていたが、よく理解できた」(大東9条の会)。

民主党の新体制と憲法提言、国民投票法案上程の合意で、改憲が新段階に入っていることをのべ、最後に、改憲を跳ね返し9条の輝く日本と世界をつくるためには、運動のバージョンアップが必要だと、次の点を熱く呼びかけられました。

私たちも苦しいが、改憲派はもっと苦しい

「運動の蓄積に確信をもつ」こと。結党以来50年間も改憲案を出せなかった自民党と、自衛隊に人を殺させなかった私たちには、綱引き がつづいている。私たちの運動が9条を守ってきた。9条がなければ、朝鮮戦争で、ベトナム戦争で日本は自衛隊を参戦させていたかもしれない。いま日本の国 民の7割4分が戦争をしらない世代だが、アメリカやアフガンの子どもたちはみんな戦争を知っている。日本をそういう国にするか、戦争を知らない7割4分を 100%にするか、それは9条と私たちの力。綱を放すことはできない。

「殴る側にはならない」

「殴られた側はけっしてそれを忘れない。殴る側は忘れる」。これから日本がおこなおうとする戦争は、再び殴る側に立つ戦争であり、徴兵制がなくてもできる。アフガン、イラクのように弱者の国への一方的な戦争。再び殴る側にたたないためには想像力が必要だ。

やったことのない運動を

あなたのまわりの過半数の顔を思い浮かべよう

過半数を獲得しなければならない。あなたのまわりの(町会や職場の)過半数を考えよう。話をしたこともない人もいる、その人も含めて手をつなごう。

潜在を声にそれが「九条の会」

「9条守れ」が潜在的である限り改憲は阻止できない。これを声に顕在化するのが「九条の会」。60年安保時の安保共闘は2000、「九条の会」はすでにその倍誕生している。

中心的運動組織が火の玉に燃えてこそ

しかし、「九条の会」にすべてを担わせることは誤りだ。中心的運動組織が火の玉に燃えて燃えて、「九条の会」と両輪となってこそ、大 きな憲法を守る運動は起こる。国会を400万人がとりかこむ運動を、戦争反対だけでなく、教育・年金・賃金・くらしとむすんでつくろう。私たちは少し疲れ ているかもしれない、でも彼らはもっと疲れている。大きな闘いをつくろう。

3人がとりくみ報告

講演につづいて、とりくみの経験を3人が発言しました。

吹田市職員労働組合

吹田市職労では、誰でも憲法の話ができるための台本や、憲法漫才をつくったり、ランチタイム集会で学習。「保育所9条の会」もいく つかの職場ででき、Tシャツづくりや、「9条パン」と、楽しみながらとりくみをひろげ、1500人がすでに学習に参加しています。吹田共同センターも元気 です。

地域にも出ていこうと、駅前宣伝もしますが、団地訪問もやりました。団地の下で「これからお伺いします」とハンドマイクでしゃべって、他の組が訪問すると、足の悪いおばあちゃんが「マイク聞こえたけど、下まで行けないから待ってたんよ」と。

30分も話し込んで、仲間を心配させた組もあります。留守宅には返信用の封筒をおいてくると、これが返ってきます。

公務員攻撃がひどいですから、「市役所の組合です」と言うとき少し不安でしたが、「市役所の組合やから信用したる」とドアがあけられて、うれしくなりまし た。戦争中、私たちの先輩は心にもなく「おめでとう」と言って赤紙をくばりました。渡辺治さんが「再び殴る側たたない」といわれたように、私たち自治体労 働者は「二度と赤紙を配らない」、この決意で憲法9条を守り生かします。

新婦人池田支部

ちぎり文字で書いた憲法タペストリーを掲げて、アニメ製作や五月山宣伝など女性らしい創意工夫でアピールしていますことを発言。新婦人大阪全体でも、約50カ所500人で成人式行動を成功させたことを報告しました。

憲法を守る八尾共同センター

毎月の代表者会議で、団体ごとの目標と計画を明らかにし、学習と宣伝を積み重ねています。事務局長から市民過半数署名達成へ各戸訪問 を行っていることを報告。1週間前に予告ビラを配っておくと、署名をして待っていてくれる、留守でも署名を扉に挟んであるなどの反応に力づけられていると 発言しました。

投稿日カレンダー

2017年5月
« 4月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

アーカイブ